“厳しさ”

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こんばんは、森下です。

桜もピークを過ぎさり、後は散るのみとなってしまいました。

さて。唐突ですが、“厳しい”とはどういうことでしょうか。
とても怒りやすいことが厳しいことでしょうか、到底、無理な分量の宿題を出すことが厳しいのでしょうか。
先日、生徒の一人に「先生が一番、優しそうに見える。他の先生は厳しそう」と言われました。
実際にはどの講師も大なり小なり厳しいと私自身は思っています。自分が教えてもらっているわけではないのに、その真剣さに圧倒されることもあるほどです。

私が通っていた高校では学年が上がる際に授業の選択がありました。
数学がとても苦手だったので、迷うことなくすぐに数学を外すつもりでいましたが、担任の教師によって止められたことを覚えていまます。そのときに担任は「どうして簡単に数学をやめてしまうのか、自分で未来の幅を狭めてどうするのか」という言葉を私にぶつけてきました。

当時の私からすると、とても“厳しい”一言でした。

足を引っ張るのは目に見えていて、数学なんてなければいいのに、と思っていたぐらいに数学が苦手な人間になんてことを言うのだろう、あの先生は自分の評価のためにわざと私を上のクラスに編入させようとしているんだ!とさえ思っていました。
ただ、随分と後から気づいたのですが、国公立大学では数学は必須とされることが多い科目です。結局は私立大学へと進学しましたが、数学を取っていたおかげで、進路の幅はとても広くありました。

勿論、厳しいだけでは伝わらないこともありますし、バランスを取っていかないと難しいところです。心を鬼にして、とまではいきませんが、あまりに甘さばかりだと適当なところで折り合いをつけてしまうこともあります。
いつか「厳しい先生」と言われることもあるかもしれませんが、こうした考えも必要だろうと私は思っています。