平均点の捉え方・・・・

DSC01664平均点を下回るお子さんの保護者様は「せめて英語の点数が平均まで到達したら・・・」、平均点前後のお子さんの保護者様は「平均点じゃ全然ダメ。せめて+15点ぐらいは~」400点以上のお子さんの保護者様は「まだまだ上がいるので、学年の上位10%には・・・」というように、現状維持はダメ。もっと頑張らないと・・・・と思っている方が大多数です(当たり前ですね!)

平均点の捉え方も人によってバラバラです。私も3人の子供がいますので「自分の子はだいたいこのレベルにいてほしい。いなければおかしいぞ!?」と思う親心はイヤと言うほどわかります。また向上心が成長の源になるので「何点取りたい!」「今度こそ頑張る」という気持ちが一番大切なのも事実ですが、何事も度が過ぎると「マイナスに働く」ようです。

文部科学省のデータによると小・中学生の不登校人数は約10万5000人、高校中退も約10万人。しかしながら、保健室にいる、欠席がかなり多いという人を入れると全国で90万人と言われております。理由は様々ですが、テストが原因という人もある一定の割合でおられます。

平均点とれない人は人並み以下の人であるという認識は自己肯定感を否めてしまい、自己否定につながります。この辺りのバランスが難しいなぁ~といつも思うのですが、教育の仕事が子供達の健全な成長を導くことであることを考えれば、テストの点数で厳しく指導しすぎて、生徒が自分を責めたり、逆にやる気がなくなってしまったら本末転倒です。

「教育とは川の中の石に字を書くの如く・・・・」という有名な言葉がありますが、生徒はやっても、やってもすぐに忘れるし、間違えるし、サボろうとするし(汗)でも、そんな生徒を許して認めながら一緒に歩いていくのが教育かな?と思う今日この頃です。