好きこそものの上手なれ

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こんにちは。講師の中村元幾です。

勉強を得意になるための方法の1つは「勉強を好きになること」です。
しかし当然ながら元々興味があるもので無い限り、あらゆる勉強を好きになれというのは無茶です。そこで「好きになるためには?」という問題を考えてみましょう。

算数や数学が得意な生徒にはある傾向があります。それは「計算が速い」ということです。
もちろん計算が苦手でも数学が得意な生徒もいればその逆もいます。しかし今考えてほしいことは、得意科目を好きになった「きっかけ」です。
子どもはできるようになれば喜びます。例えばA君とB君が同時期に野球を始めたとして、A君の方がB君よりも体が大きかったとしましょう。様々な要素に左右はされますが、単純に考えれば体が大きいA君の方がいいプレーをすることができます。結果A君の方が楽しくプレーでき、野球を好きになりやすくなり、そしてもっとうまくなろうと努力します。
これを勉強に置き換えてみましょう。A君とB君は小学校の同学年で、A君の方がB君よりも計算が速いとします。A君とB君は小学校の同学年で、A君の方がB君よりも計算が速いとします。小学生の算数は非常に計算の占める割合が大きいですから、A君の方がテストでも速く答案を仕上げることができ、結果見直す時間も増え、テストでいい点を取ることができます。そのため算数を好きになりやすくなり(少なくともB君よりは)、算数の勉強が苦ではなくなる可能性が高くなります。
何かを好きになるきっかけは単純なことが多いです。算数の例で言えば単に「計算が速い」というだけであり、100マスなどといった優秀な学習道具があるのですから、計算が速くなることは算数の勉強よりも簡単です。野球の例では「体が大きい」という先天的な問題を例にしましたが、ようは好きになればいいわけですから、「野球をテレビでよく見る」といったものでもいいのです。これは突然聞いたこともない「野球」というスポーツをやって上達しようするよりもはるかに簡単なことがわかります。
そういったきっかけは子どもが興味を持つものならなんでもいいはずです。理科なら科学関係の、社会なら歴史や地理に関する本やおもちゃはいくらでもあります。その中から1人1人に合うものを見つけ出してあげることが大事なのでしょう。

好きだから得意になる、得意だからもっと好きになる、もっと好きだから・・・といった相乗効果が期待できることも勉強を好きになることによるメリットです。そのために多少苦手でも勉強して一度いい結果を残してみてほしいと思います。いい結果を残せば嬉しいもの、前述では好きになるきっかけを外部に求めましたが、「上手になる」ことも「好きになる」ためのいいきっかけなのです。