夏期講習を振り返って。

 初めまして。講師の髙島です。

今年の5月から誠心館の新人講師として加わると共に、本年度の夏期講習の企画担当をしております。

このブログを通して、改めて“本年度の夏期講習に込めた思いや考え“をご紹介できればと思います。

本夏期講習の大きな仕掛けは「自分で説解を読み、講師に説明をする」です。

問題を解き、答え合わせをし、間違っている問題を解きなおすことはオーソドックスな学習方法ですが、「自分が間違えた原因の究明が疎かになる」、「なんとなくわかった出来たで済ましてしまう」という穴があります。

この穴を塞ぐ対策として、私たち講師から正解した問題に対しては「どうやって解いたのか?」、不正解の問題に対しては「どこを間違えたのか?」を質問しています。これらの質問の返答に対して、更に質問を重ねることで「間違えた原因」や「なんとなく理解している点」を生徒自身に気づいてもらえるような取り組みをしています。

例えば、数学では不正解となる多くの原因は計算の間違いです。「どこを間違えたのか?」、「ここはなぜ不正解なのか?」という質問に対して、多くの生徒は「計算ミス!」と答えますが、計算ミスのうち展開・移行・四則演算など間違える原因は多岐に渡ります。

そこで「途中式のうちどこで間違えたの?展開?移行?」、「どのように計算をしたのか先生に教えて」などと説明を促すことで、生徒自身で考え直す機会を与えると共に、間違えた箇所に気づいてもらう機会を設けています。人に指摘されるのではなく、自分で気づき改善していく姿勢を身に着けることが自立学習に結びつくと考えています。

夏期講習の終盤では、講師に質問される前に生徒自身で解説を読みわからないところに下線部を引く、途中式を読み直し計算間違いを探すなど夏期講習実施前と比べ考える力が伸びているように感じています。

その他に学習意欲向上に繋がる多くの仕掛けを施しています。是非、夏期講習を申し込まれた保護者様は、生徒さんが取り組んだプリント学習の成果を見て、たくさん褒めてあげて下さい。