暗記科目

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担当の森下です。

暗記の科目、特に社会をどうしたらいいかという話を生徒から聞くことがあります。

ほとんどの子が『暗記は苦手だからやる気が出ない』と言います。確かに覚える作業は苦痛だと思いますし、私自身、社会は好きな科目でしたが、語句を覚えることは正直なところ、嫌いでした。
ただ、生徒と話し込んでいると好きなアイドルの好みなどはすらすらと答えられたり、自分の好きな分野だとびっくりするほど知識を持っていたりすることが大半です。
ですので、きっと覚えられないというよりは興味が湧かないからだと私は思います。

先日、社会でわからないところがあると生徒に言われました。範囲はちょうど室町幕府が崩壊し、戦国時代へと流れていくあたり。有名な「応仁の乱」があったり、「一揆」が始まったり、「座」という組合が作られるようになったり、あるいはあの「金閣寺」が作られたり、「銀閣寺」も作られたり……と、激動の時代で、覚えることは盛りだくさんの範囲です。
私は一つ一つの単語をぶつ切りのように解説するのではなく、教科書を読みながら補足するように説明をしました。受け身であることは退屈だと思うので、適宜、こちらからの質問も挟みました。また、同時にインターネットでの画像検索などを用いて、イメージを持ってもらうようにし、時には、紙にイラストを描きました。最後の方には随分とすっきりしたらしく、嬉しそうな顔で「わかった!」と言ってくれました。

大筋を知ってからだと、呑み込む力が変わってくるように感じます。文字をひたすら追うのではなく、実際の絵や資料を見ながら覚えようとするのもとても効果があるようです。また、ずっと張りつめている状態だけでなく緩急をつけながら覚えるのもいいかもしれません。
社会ではその語句をそっくりそのまま覚えることよりも、流れで覚える方法をオススメします。