途中式の書き方(精神論編)

DSC03142こんにちは。中村(宏)です。

今日は数学の途中式について書こうと思います。

数学の複雑な計算問題でミスをする原因のほとんどは途中式を省くことにあります。そのため計算問題では途中式を書くことで計算ミスの大部分をなくすことができます。また、計算ミスをしてしまった場合でも途中式をみることでなぜ計算ミスをしてしまったかということを分析することができます。これらの2つは一般的に主張されている計算式のメリットです。今日のブログではこれらと違った途中式のメリットを紹介します。

夏休みの宿題の読書感想文で締め切りギリギリまで手がつかなかったけれど、いざ書き始めてみるとスムーズに書けたという経験はないでしょうか。読書感想文は最初の段落を書いてしまうと、「読書感想文は難しい」という先入観が薄れて、その後の文が簡単に思いつくものなのです。実は、これと同じ現象は数学の問題でもよく起きています。数学の証明問題などで解けない人の多くが白紙解答のまま解けないと白旗を挙げています。

テストなどで難しい問題が出た場合、完答を目標とせずにまず書けるところまで書いてみることが大事です。まず書くことで問題に対する難しいという先入観が薄れます。また、途中式を書く場合は中途半端に書かずに1行1行を確実に書くことで、問題の糸口をつかめることもあります。