コンピュータの限界

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こんにちは。中村(宏)です。

突然ですがここで問題です。

問、生徒からの先日の集団授業に対する要望で一番多かったものはなんでしょうか?

正解は「文章問題の解き方を教えてほしい」という要望です。私の素直な感想をいうと、これはとても難しい要望です。現在のコンピュータの技術でも数学の文章問題を解くことはできないのです。

「なぜ」コンピュータで文章問題が解けないのでしょうか?コンピュータは人間が作り出したルールに従って計算をします。このルールはアルゴリズムと呼ばれます。たとえば、方程式の計算問題の場合は、①右辺にxの項をまとめる②右辺に数字の項をまとめる③両辺をxの係数で割るというルールに従えば誰でも解くことができます。しかし、文章問題の場合はこのルールを作ることができないのです。

それでは文章問題を解くためにはどのようなトレーニングが必要なのでしょうか。文章問題の文章は大きく分けて3種類の情報で作られています。三種類の情報とは①数字(量)②その数字がなにであるか③その数字をどのように計算するかです。料理のレシピに例えると、「砂糖を大さじ2杯加える」という文章では、①大さじ2杯②砂糖を③加えるとなります。数学の文章問題と料理のレシピはともにこの3つの情報でできています。そのため、料理をレシピを見ながらひとりで考えて料理をすることは、3つの情報を使いこなす練習になります。これと同時に、料理などの生の経験はコンピュータの限界を超える能力を身に着ける練習にもなります。

記憶について

002本日のブログを担当する菱川です。

今日は『記憶』について書きます。勉強と記憶とは切っても切り離せない関係にあると思いますが、勉強に関して言えば記憶より暗記と表現した方が適切かもしれません。いずれにせよ覚えたことを思い出すという行為自体に違いはないと思います。(哲学的に言うと全然違うらしいのですが・・・・・・・・)

 

私が記憶≒暗記について重要だと思うことは『時間』と『集中力』のバランスです。時間に関していえば、仮に英単語を50個覚える場合、普通の人でも暗記するのにある程度の時間が必要となります。また併せて集中力も必要であることはいうまでもないでしょう。

この『時間』と『集中力』が大事であることは誰でもわかるものの両立できている人は少ないのが実情です。何故なら、長時間に渡り集中を保つには高い目的意識と実行力が必要なためです。

では効率よく暗記するには、どのように実行すればよいのでしょうか?

私の場合は細切れの時間を有効に使う手法をよく使います。

歯を磨く前に必ず3分間で英単語帳の単語を3つ覚えるといったことなどです。自分で集中できる時間を決めて毎日それを繰り返すということが暗記に関していえば一番大切なことであり、実行しやすい方法であると思います。

センター試験にチャレンジして国公立大学を目指すには限られた時間を有効に使う必要がありますが、中でも暗記は根気がいるものの自分を裏切ることは絶対にないので目標を明確にして日々の暗記に力を入れてほしいと思います。

立ち止まって考える

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こんにちは。中村(宏)です。

先日は初めての試みとして数学の集団授業をしました。授業のテーマは「数学の文字とは何か」です。文字式は数学で初めて登場する内容で、その文字がどのようなものであるかということを理解できていないと中学校の数学の勉強が苦手になってしまいます。

授業では、文字とは①カプセルに入った文字のようなものであり、②同じ文字の中には同じ数字が入っているものであるというイメージをつくりました。(イメージしやすいようにガチャポンのカプセルを用意しました)

それに加えて、公式を理解するために公式の日本語訳をしました。公式の日本語」とは、「A=BならばA+C=B+C」のような公式を十歳年下の弟や妹に説明するときにどう説明するかということを考えます。ちなみに前述の公式は「もともと同じもの(AとB)に、おなじもの(C)を足しても同じまま」と説明できます。

この2つのことを理解したうえで、方程式の計算問題を解くと中学校で最難関レベルの計算問題が簡単に解けてしまいます。

自分自身に数学の公式や概念をきちんと説明することで難しい問題も簡単解くことができます。将来的に入試などで応用問題を解くためにも、理解しがたい内容が出てきたときには、次の内容に急ぐのではなく理解しがたい内容を立ち止まって考えることをおすすめします。

ここからが勝負!

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英語担当の大原です。

私が思うに大学受験をするにあたり、とても重要だと考えるのがこの高校1、2年生の時間です。

もちろん3年生も大事ですが、それよりも1、2年生の時間が大切だと思います。

なぜこれが言えるかというと大学受験においては基礎がとても大切になってくるからです。

1年生の英語の授業ではおそらく単語帳を買い、先生が毎回単語のミニテストを行う学校がほとんどだと思います。

この単語テストを怠らずに勉強することがのちに大きな支えになってきます。1、2年生で単語帳1冊は仕上がります(授業の範囲で)が、この単語テストのために毎回しっかり暗記してテストに挑むのと力を入れずに挑むのとでは非常に大きな差が生まれます。私は英語において単語をマスターすることが最も大切だと思います。単語力のない学生は大学受験の時に必ず後悔するといえるでしょう。

 

さらに高校3年生は大学受験の総仕上げをする時期です。1、2年生の授業をしっかり受け、基礎を習得していなければ3年生になり受験勉強をするときに慌てることになります。基礎の理解不足は応用・発展問題がまったく解けないということにつながり志望校を変更することになります。

大学受験は3年生からでは間に合いません。志望校に現役で合格したければ「いま、ここ」からやるべきです。まずは目標・計画を具体的に策定し、実行することが必要不可欠です。

だけど高校生は部活や青春を楽しむ事ももちろん必要です!それが醍醐味だとも思っています!^^

なので講師陣の中では大学受験を終えて一番間もない自分が自身の経験を生かし生徒たちに効率よく勉強や部活を両立できる方法を授業中などに伝えていきたいと思います

英語の指導に関しては自信があるので、とくに高校生で難関校を狙う生徒を担当したいと思います。

“厳しさ”

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こんばんは、森下です。

桜もピークを過ぎさり、後は散るのみとなってしまいました。

さて。唐突ですが、“厳しい”とはどういうことでしょうか。
とても怒りやすいことが厳しいことでしょうか、到底、無理な分量の宿題を出すことが厳しいのでしょうか。
先日、生徒の一人に「先生が一番、優しそうに見える。他の先生は厳しそう」と言われました。
実際にはどの講師も大なり小なり厳しいと私自身は思っています。自分が教えてもらっているわけではないのに、その真剣さに圧倒されることもあるほどです。

私が通っていた高校では学年が上がる際に授業の選択がありました。
数学がとても苦手だったので、迷うことなくすぐに数学を外すつもりでいましたが、担任の教師によって止められたことを覚えていまます。そのときに担任は「どうして簡単に数学をやめてしまうのか、自分で未来の幅を狭めてどうするのか」という言葉を私にぶつけてきました。

当時の私からすると、とても“厳しい”一言でした。

足を引っ張るのは目に見えていて、数学なんてなければいいのに、と思っていたぐらいに数学が苦手な人間になんてことを言うのだろう、あの先生は自分の評価のためにわざと私を上のクラスに編入させようとしているんだ!とさえ思っていました。
ただ、随分と後から気づいたのですが、国公立大学では数学は必須とされることが多い科目です。結局は私立大学へと進学しましたが、数学を取っていたおかげで、進路の幅はとても広くありました。

勿論、厳しいだけでは伝わらないこともありますし、バランスを取っていかないと難しいところです。心を鬼にして、とまではいきませんが、あまりに甘さばかりだと適当なところで折り合いをつけてしまうこともあります。
いつか「厳しい先生」と言われることもあるかもしれませんが、こうした考えも必要だろうと私は思っています。